行動プライシング入門(星野崇宏)
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【運営からのコメント】 コストに利益率を追加して算出する単純なプライシングでは、最適な価格設定にはなりません。 より利益を出すためには、買い手の支払意思額を推定した上での価格設定が重要ですが、そういったことについてこの講義では行動経済学の知見などを通じて考えていきます。
【講師紹介】
慶應義塾大学経済学部 教授 。学位:東京大学博士・名古屋大学博士。
統計学・行動経済学・マーケティングの専門家であり、国内トップレベルのデータサイエンティストとして活躍。これまで、統計学・計量経済学・心理学の基礎研究と、マーケティング・脳科学・公衆衛生など、様々な分野への応用研究に注力。
理化学研究所AIPセンター 経済経営情報融合分析チームリーダーを兼任。
サイバーエージェント技術顧問、マネーフォワード技術顧問、ヤフー研究所技術顧問など多数の企業に顧問として専門知識を提供。
【講師コメント】
プライシングは利益創出のための最も重要なマーケティング手段です。実は人々の価格への反応に対する実証研究は膨大に存在しますが、国内ではほぼ知られていません。本講義ではどのような消費者要因や状況要因が、どの程度どのような財やサービスでの価格への反応に影響を与えるかについて紹介します。
【レベル】
初級~中級
【キーワード】
マーケティング・プライシング・支払意思額・行動経済学・データ分析・小売・BtoB・営業
【分野】
行動経済学、ミクロ経済学
【この講義で目指すこと】
・消費者の癖を行動経済学的な視点から把握
・安易な値下げが将来的な利益に悪影響を与えうることの理解
・BtoBの場面でも使える行動経済学の活用
【お薦め】
・顧客・価格設定に携わる方
・販売促進を担当している方
・BtoBのビジネスに携わる方
第1回「消費者の価格への反応に関するエビデンス」
価格設定においては、実は他社との価格競争のような競合要因よりも、自社の商品を購入してくれる顧客がどんな属性の人であるか、といった顧客要因がより重要であることが研究から分かっています。また、販売促進のための値引きが、やり方を間違えると将来的な利益に悪影響を与えることも研究から分かっています。
この講義では、値下げに依存しないプライシングについて、行動経済学の知見を交えながら学びます。
第2回「値上げの公平感とBtoBでの価格への反応」
この講義の前半では行動経済学の重要な知見を紹介します。B to B のマーケティングにおいても、企業担当者が人間である限り、行動経済学の知見が応用できます。また、損得勘定だけでなく、「公正さ」の感覚も購買意欲へ影響を与えますが、どんな形での値上げなら人々に不公平を感じさせないか、などについて学びます。
講義の後半はプライシングを行う際に重要である需要曲線の調べ方の注意点についても解説を行います。