コミュニティデザインと面識経済(山崎亮)

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コミュニティデザインと面識経済(山崎亮)

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【講師紹介】
studio-L代表。関西学院大学建築学部教授。
コミュニティデザイナー。社会福祉士。
1973年愛知県生まれ。大阪府立大学大学院および東京大学大学院修了。博士(工学)。建築・ランドスケープ設計事務所を経て、2005年にstudio-Lを設立。地域の課題を地域に住む人たちが解決するためのコミュニティデザインに携わる。まちづくりのワークショップ、住民参加型の総合計画づくり、市民参加型のパークマネジメントなどに関するプロジェクトが多い。
著書に『コミュニティデザインの源流(太田出版)』、『縮充する日本(PHP新書)』、『地域ごはん日記(パイインターナショナル)』、『ケアするまちのデザイン(医学書院)』などがある。

講師コメント】
聞き慣れない2つの言葉が並んだタイトルだと思います。ここで2つの言葉の意味を説明するには、文字数が足りません(笑)。申し訳ありませんが、少しでも興味を持っていただいた方はウェブで「コミュニティデザイン」について調べてみてください。一方、「面識経済」は、まだ生まれたばかりの言葉です。ウェブで調べると、僕と安田さんとの対談動画が出てくると思います。情報はほぼそれだけ(笑)。申し訳ありませんが、こちらは講義内で解説させてください。
各回の講義内容について、思いついたことを記しておきます。こんな不親切な記述でも「受講してやろうじゃないか」と思われた方は、ぜひご視聴ください。

【キーワード】
地域課題・課題解決

【分野】
デザイン・建築

第1回「『コミュニティデザイン』について」
8月1日(木) 21時00分開始
・デザイナーとしての反省。
・パパネックの『生きのびるためのデザイン』。もっともいかがわしい職業としての「広告」。その次にいかがわしい職業としての「デザイナー」。不必要なものを欲しがらせて、金銭的に無理させてでも購入させる仕事?
・自分の「作品」を世に問うて有名になって、新たな仕事を得る「建築家すごろく?」。利用者の意見を聞くと、最先端のデザインができなくなる?
・コミュニティデザインへ。利用者の話を聞いてデザインへと反映させる「ワークショップ」三昧の日々。(大阪府茨木市の「おにクル」)
・空間をつくらないコミュニティデザインへ。地域医療や地域福祉、アクティブラーニングや社会教育、関係性を重視した観光、コミュニティを支える商業。中山間離島地域のまちづくり。
・ワークショップにおける「経済」の話。儲かるまちづくり?ローカル経済とグローバル経済。「それはマクロスケールの経済思想じゃないの?」。

第2回「『面識経済』について」
8月29日(木) 21時00分開始
・ラスキンの『この最後の者にも』における「富」とは?Life。studio-L。ラスキンからモリスへ。そしてバウハウス、ライト、モダンデザインへ。国の経済成長を支えるモダンデザイン。ルイス・サリヴァンの「形態は機能に従う」。→手術台の上で食事したい?
・イリイチの「過ぎたるは、なお及ばざるが如し」=「足るを知る」ための叡智。
・シューマッハーの「経済って一部だよね」、「だから全体が見えなくなるよね」。
≒ポランニーの「経済に埋め込まれた社会への大転換」。ワークショップの場では、もう一度「大転換」を(地域社会にきっちり埋め込まれた面識経済へ)。
・ケインズの第一のニーズ(物理的ニーズ、絶対的ニーズ)と第二のニーズ(精神的ニーズ、相対的ニーズ)。クーリーの第一次的理想(われ)と第二次的理想(われわれ)。
→ボードリヤールの『消費社会の構造と神話』
・ケインズの『孫の世代』の2030年と「3時間労働」。ラッセルの『幸福論』からの『怠惰への讃歌』と「4時間労働」。
・労働と余暇。仕事とまちづくり。消費的人生と活動的人生。アレントの『活動的生活』と『精神的生活』。
・デカルトの「我思う、ゆえに我あり」。我を形成しているのは、多くの我々ではないか。それなら「我思う、ゆえに我々あり」も成立するのでは(クーリー)。