選挙と投票の経済学/倫理学(玉手慎太郎)

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選挙と投票の経済学/倫理学(玉手慎太郎)

【講師紹介】
1986年、宮城県生まれ。東北大学大学院経済学研究科博士課程修了。経済学博士。東京大学医学部特任研究員を経て、2021年より学習院大学法学部政治学科教授。専門は倫理学・政治哲学。主な著書:『ジョン・ロールズ:誰もが「生きづらくない社会」へ』(講談社現代新書、2024年)、『公衆衛生の倫理学:国家は健康にどこまで介入すべきか』(筑摩書房、2022年)。主な訳書:ヤン・エルスター『酸っぱい葡萄:合理性の転覆について』(勁草書房、2018年)。

講師コメント】
選挙は民主主義社会の根幹をなす制度です。それゆえ、私たちは誰しも選挙に参加するべきであり、投票率の低さは民主主義にとっての大問題であるとみなされています。しかしながら、人々が十分な知識や合理性のないままに投票をしても、民主主義がうまくいくわけがない——これもまた、当たり前のことであるように思えます。選挙とは、投票とはいかなるものなのか、私たちはそれにどう向き合えばよいのか。経済学と倫理学の両方の観点から考えていきたいと思います。

【キーワード】
民主主義

【分野】
倫理学・社会的選択理論・行動経済学

第1回「選挙はいつ非合理的なものになるか」
7月3日(木) 21時00分開始
どんな候補者であっても人々の支持さえあれば選挙に勝利することができる——これはある意味では非常に民主主義的なことですが、ある意味では極めて危険なことでもあります。この二面的な事実について、社会選択理論と投票倫理学の知見を用いて考えていきます。

第2回「投票はいつ共通善に反するものになるか」
7月17日(木) 21時00分開始
選挙においてどこに投票するかという判断は個人の自由であり、そこに介入してはならないと私たちは考えていますが、同時にやはり極端な候補に投票することは受け入れ難いことです。この二面的な事実について、投票倫理学と行動経済学の知見を用いて考えていきます。