インフルエンサー・マーケティング(山本晶)

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【運営からのコメント】
現在、SNSを用いたマーケティングは必要不可欠です。その中でも近年特に注目されているインフルエンサーマーケティングで最大限の効果を上げるための方法論を一通り学びます。どう影響力を伸ばすか、どういうインフルエンサーが売上に貢献するかなどを学びます。

【講師紹介】
慶應義塾大学大学院経営管理研究科准教授。学位:博士(経済学)(東京大学)。
専門分野は、デジタル・マーケティング、マーケティング・マネジメント、消費者行動。
クチコミサイトやソーシャルメディア、フリマアプリといった現象を題材に、デジタル社会における消費者間のインタラクションと、それが企業行動にもたらす影響を研究している。
日本マーケティング学会(常任理事)、日本マーケティング・サイエンス学会(研究委員)などを務める。
主な著書に、「キーパーソン・マーケティング: なぜ、あの人のクチコミは影響力があるのか 」がある。

講師コメント】
ソーシャルメディアの普及に伴い、インフルエンサー・マーケティングが注目されています。インフルエンサーはどのように特定し、その価値を測定することができるのか。インフルエンサーのクチコミは、売り上げにつながるのか。
この講義ではインフルエンサーに焦点を当て、国内外の研究成果や事例を紹介しながらクチコミと対人影響について学びます。

【レベル】
初級

【キーワード】
若手・広報・販売促進・ブランディング・SNS

【分野】
マーケティング

この講義で目指すこと】
・SNS時代のマーケティング戦略の理解と習得
・評判を上げる方法の理解
・インフルエンサーマーケティングの効果の理解

お薦め】
・効果を上げたいマーケティング担当者
・自身/自社のフォロワーを増やしたい方
・売上を増やしたい事業者の方

第1回:インフルエンサーとは
ソーシャルメディアの普及に伴って、口コミや対人影響の重要性が増しています。
何らかの形で平均よりも高い影響力を持っている消費のキーパーソンのことをインフルエンサーと呼びますが、「発信力(量)」と「消費力(質)」を兼ね備えた存在と定義することもできます。また、インフルエンサーと言っても複数の類型があります。どういったインフルエンサーに情報を発信してもらうのが効果的なのかという研究も蓄積されています。

第2回:インフルエンサーの発見方法
クチコミを拡散してくれるキーパーソンには、オピニオン・リーダー、マーケット・メイブン、イノベーター、コネクターそしてインフルエンサーなどの種別があり、それぞれのキーパーソンについて研究が蓄積されています。
こういったキーパーソンは、質問調査でデータを集める、あるいは業務の中で集まる行動履歴データを活用することで探すことができます。社会ネットワーク分析を活用し、消費者の「関係」からキーパーソンを発見する方法も有効です。

第3回:インフルエンサーの価値とクチコミの効果
インフルエンサーは消費者の態度や購買行動に影響を与え、売上への効果が期待できることが研究から分かっています。ただ、単純にフォロワーの多いインフルエンサーほど売上向上に寄与するというわけではありません。
また、現在では企業案件のクチコミも増えており、無関係の第三者とは言えないインフルエンサーも目立つようになってきています。こうなると、インフルエンサーのクチコミが広告や人的販売と区別がつかないケースも少なくありません。

第4回:インフルエンサーの活用方法
インフルエンサーの言動の効果は予測するのが困難です。さらに、インフルエンサーという個人要因だけでなく、製品要因(製品の質など)と状況要因(認知度や、情報発信者と受信者の関係など)といった変数も関わってくるため、思ったようにクチコミ効果を発揮させるのは難しいのが現状です。
しかし、上手くクチコミ効果を発揮させるためのヒントはあります。今回はワークマンの公式アンバサダー制度をインフルエンサーマーケティングの成功例として解説します。