まともに仕事をするための歴史学入門(松沢裕作)

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まともに仕事をするための歴史学入門(松沢裕作)

【講師紹介】
慶應義塾大学経済学部教授 博士(文学、東京大学)。専門は日本近代史・史学史
主要著書に、『歴史学はこう考える』(ちくま新書、2024年)、『日本近代村落の起源』(岩波書店、2022年)、『生きづらい明治社会』(岩波ジュニア新書、2018年)など。

講師コメント】
歴史学は過去を扱う学問です。しかし、だからといって現在の出来事、ましてや普段の仕事とは関係がない、と考える必要はありません。どのような分野、どのような職種についている人も、かならず何らかの形で、過去と付き合いながら仕事をしています。本講義では、歴史家が専門家として過去の情報をあつかう手続きを紹介することで、組織や社会を成り立たせる「過去の共有」という営みについての理解を深めることを目標とします。

【キーワード】
記録・情報共有

【分野】
日本近代史・史学史

第1回「誰でも過去を振り返る ―仕事と歴史のあいだ」
5月1日(木) 21時00分開始
今日あなたがおこなう仕事は、過去の自分あるいは誰かがあらかじめ決めたルールや予定にもとづいておこなわれているはずです。人間はそのために記録を作成し、それを適切に保管しなければなりません。これができなければ、家事であれビジネスであれ、仕事はすぐに破綻します。第1回の講義では、過去の社会がどのように記録を管理していたのか、それが今日のわたしたちの仕事のあり方とどのようにつながっているのかを考えます。

第2回「過去を共有する手続き ―引用し、敷衍する」
5月15日(木) 21時00分開始
仕事は一人ではできません。仕事を先にすすめるためには、過去の記録を、あるタスクにかかわるメンバーと共有し、ある程度一致した理解を持つことが必要になります。第2回の講義では、歴史家が、過去の人間が生み出した何らかの記録=史料を、論文のなかで引用し、その中身について紹介する(敷衍する)手続きについて、実例にもとづき詳細に解説します。過去の記録を、複数の人間が共有するためのヒントが得られるはずです。

※レギュラー会員は授業を録画したアーカイブ視聴も可能です。

*こちらの講義は25年6月以前にお申し込みされたレギュラー会員のみが視聴可能です。
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