理念とビジネス(吉良貴之)

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理念とビジネス――ナッジから考えるルールメイキング(吉良貴之)

*こちらの講義は、24年7月以前にお申し込みされたレギュラー会員と単品で授業を購入された方が、録画されたアーカイブ動画を視聴可能です。
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【講師紹介】
愛知大学准教授。 専門は法哲学。将来世代への責任論から発展して、先端科学技術の法的規制、人権とビジネスなどの分野に取り組んでいる。趣味はインディーズ系の映画、現代ジャズの鑑賞。

講師コメント】
この講義では、ナッジ論を出発点として、ビジネスと理念のよりよい関係を考えます。ナッジは行動変容の手段として近年注目されていますが、これまでのところ、無意識のバイアスを利用して人の行動を誘導する側面がよく強調されています。しかしナッジの使い道はそれだけでなく、「じっくり考えさせる」熟慮促進ナッジも有力です。企業の理念や価値観を社会に向けて効果的に発信することがますます重要になっている現在、どんな理念を・どのように伝えるべきか?を意識してみましょう。

【キーワード】
ナッジ・人権とビジネス

【分野】
行動経済学・法哲学

第1回「ナッジとビジネス」
6月13日(木) 21時00分開始
「ナッジ」は行動経済学の知見を用いて人の行動を変える手段です。世界中のビジネスや公共政策の現場で使われるようになっています。第1回の講義では、その基本的な発想を確認したうえで、注目されることが比較的少ない「熟慮促進ナッジ」を取り上げます。ビジネスの現場では、チームワークを高めたり、取引先とスムーズにコミュニケーションしたり、社会に向けて理念を発信したり、あらゆる場面で「伝え方」が重要になります。そのちょっとした工夫をさまざまな最新の実例とともに考えてみます。

第2回「理念とビジネス」
6月27日(木) 21時00分開始
「ナッジ」には必ず目的があります。第2回の講義では、伝えるべき理念や価値のレベルをどう考えるべきかを見ていきます。近年、いわゆるSDGs、グリーン・ニューディール、「人権とビジネス」というように、社会的な価値とビジネスの両立がますます重要になっています。この講義では、そうした理念がどういったルールのもとで重視されるようになっているのかを踏まえ、ルールメイキングやマーケットデザインのレベルでの競争という観点から、ナッジや法制度を捉えてみます。