弊社取締役の星野が5月24日・25日に開催される日本経済学会2025年度春季大会において因果推論に関するチュートリアル講演を行います。
弊社取締役の星野が5月24日・25日に開催される日本経済学会2025年度春季大会において因果推論に関するチュートリアル講演を行います。
日本経済学会2025年度春季大会ページはこちら
https://pub.confit.atlas.jp/ja/event/jea2025s
講演ページはこちら
https://pub.confit.atlas.jp/ja/event/jea2025s/session/2B207-07
2025 年⽇本経済学会春季⼤会 企画セッション
応募者: 宇南⼭卓(京都⼤学)
企画タイトル:「因果推論の近年の動向」
登壇者:星野 崇宏(慶應義塾⼤学)
備考:⽇本学術会議経済学委員会数量的経済・政策分析分科会チュートリアルセッション
<概要>
本企画セッションは、過去 15 年以上にわたり開催をしてきている、⽇本学術会議経済学委員会の数量的経済・政策分析分科会の提供するチュートリアルセッションである。数量的経済・政策分析分科会では、これまで⽇本経済学会の会員において関⼼が⾼いと思われるテーマを選定し、当該分野における第⼀線の研究者に依頼することで開催してきた。
本年は、慶應義塾⼤学の星野崇宏教授に統計的因果推論の近年の動向についてレクチャーをいただく予定である。星野教授は、統計学や計量経済学・機械学習・計量⼼理学の理論的な研究をするだけでなく、応⽤研究としてマーケティングサイエンス、⾏動経済学、医学研究、公衆衛⽣、計量政治学、神経科学、⼼理学等でも多くの成果を挙げている気鋭の研究者である。
因果推論とは、観測データから介⼊や処置が結果に与える因果関係を推測し、その⽅向性を明らかにする⼿法である。経済学の分野のみならず、医学、疫学、計量政治学など他分野でも⼿法開発および応⽤が盛んにおこなわれている。また、機械学習を⽤いた因果効果推定も進んでおり、⼿法的にも進展が著しい分野である。これにより、複雑な現象の理解と政策⽴案における精度が向上している。
本チュートリアルでは、まず因果モデル、交絡因⼦、介⼊、反実仮想、因果効果の識別など因果推論に関する基礎的な概念の整理を⾏う。そこから、特に経済学研究において利⽤可能に焦点を当て、機械学習の⼿法、操作変数法の概念を⼀般化したnegative control/outcomeなどの研究デザインの⼯夫による識別戦略、ネットワーク因果効果の研究などを説明する。具体的な研究事例に触れながら紹介することで、応⽤分野の研究者にも対応した内容とする予定である。
このセッションの登壇者は星野教授のみを想定しており、2時間のセッションを予定している。ただし、プログラムの編成上、1時間半となることは問題ない。基本的にレクチャー⽅式で進めるため、通常の学会発表と同様の設備等で対応が可能である。また、会場の状況に応じて、Q&Aセッションも開催し、⽇本経済学会の会員の研究活動に資するように配慮する。