社会的態度の理論と測定(清水裕士)

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社会的態度の理論と測定(関西学院大学教授・清水裕士)

【講師紹介】
関西学院大学社会学部教授。大阪大学大学院人間科学研究科修了 博士(人間科学)。
専門は社会心理学、意思決定。統計ソフトHADの開発者で、著書に『心理学統計法』編著(放送大学)、『社会心理学のための統計学』共著(誠信書房)、『個人と集団のマルチレベル分析』単著(ナカニシヤ出版)、などがある。

講師コメント】
本講義では、社会心理学の観点から社会的態度の理論と測定について解説を行う。社会的態度とは、商品やブランドなどに対する好意的あるいは非好意的な印象、感情、信念などを含む概念であり、心理学はもちろん消費者行動や政治科学など幅広い社会科学領域で研究されている。まず、社会的態度の社会心理学における概念的な解説のあと、態度変容についての理論と研究の紹介、最後に社会的態度の測定方法などについて説明する。

【キーワード】
購買行動・態度変容

【分野】
社会心理学

第1回「社会的態度とは」
12月5日(木) 21時00分開始
 第1回は社会的態度の概念について解説を行う。社会的態度は、社会心理学で中心的に研究が行われてきた概念であり、消費者行動研究においても応用されている。社会的態度は、ある対象への好意的あるいは非好意的な心理的な特徴で、意思決定者に接近的あるいは回避的な行動を方向づけるものとして定義されている。消費者行動研究では、特定の商品やブランドへの接近を説明する概念として特に重要視されている。

第2回「意思決定と社会的態度」
12月19日(木) 21時00分開始
 社会的態度は、どのように購買行動に影響するのだろうか。第2回では意思決定の理論と社会的態度の関係について解説し、人々が意思決定するプロセスの中で社会的態度が与える影響について解説する。社会的態度は行動経済学などの経済学的なアプローチとは異なる意思決定についての解釈の枠組みを提供することを解説し、消費者行動研究においてどのような寄与があるのかについても合わせて説明を行う。

第3回「態度変容と広告効果」
1月9日(木) 21時00分開始
 社会的態度の研究で特に重要な分野は、説得研究である。説得とは、態度を変容させるコミュニケーションであり、広告や販売促進のためのコミュニケーションだけでなく、日常的な会話においても頻繁に行われている。第3回では説得についての社会心理学の研究を紹介し、態度変容のプロセスについての理論を解説する。また、広告における態度変容研究も紹介する。

第4回「社会的態度の測定」
1月23日(木) 21時00分開始
 社会的態度は、社会心理学の歴史の中でも、最も古くから測定方法に付いて研究されてきた概念である。アンケートや世論調査など、社会的態度の測定のための心理尺度は多くの研究分野で活用されている。そこで、第4回では、サーストンが考案した社会的態度の測定理論について簡単に解説した後、具体的にどのような測定が行われているのか、また最新の測定方法などについても紹介を行う。

※レギュラー会員は授業を録画したアーカイブ視聴も可能です。

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