財務会計とコーポレートファイナンス(上野雄史)

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【運営からのコメント】
ビジネスパーソンの基礎力の一つである財務関連能力。その中でも、これからは企業価値に着目することが多くなってきます。企業価値というと未上場企業からは、縁遠く聞こえるかもしれません。しかし、M&Aなどが一般的になりつつある現在は、常に企業価値に意識を持つことが重要になってきます。

【講師紹介】
静岡県立大学経営情報学部教授。学位:関西学院大学博士
専門は財務会計、経営分析。年金、保険のリスクのトライアングル関係を、会計学の視点で研究を進める。2011年日本年金学会創立30周年記念賞佳作、2012年生命保険文化センター優秀論文賞、2017年日本リスク研究学会大会優秀発表賞を受賞。

講師コメント】
企業の価値を推定するファンダメンタル分析の基本を学びます。カギとなるのは財務会計とコーポレートファイナンス。財務会計で初歩的なコーポレートファイナンスの知識を体得。ケーススタディでファンダメンタル分析の基本を体得しましょう。

【レベル】
初級~中級

【キーワード】
経営層・管理職・中堅・起業家・管理・経営企画・収益拡大・業務効率化・データ分析・戦略

【分野】
統計財務会計・ファイナンス

【この講義で目指すこと】
・企業価値に着目した考え方の習得
・不確実性の高い将来への投資の考え方の習得
・経営・マネジメント層/管理部門など、企業価値の考え方の実践を学ぶ

【お薦め】
・マネジメント・管理・経営企画などの企業財務に直接触れる方々
・若手層など、これから企業財務の学ぶ方々
・M&Aなど他社企業の財務諸表を見ている方々

第1回「投資とバリュエーション:財務会計の視点からコーポレートファイナンスを学ぶ」
財務会計は、企業の諸活動を、貨幣情報に変換する仕組みです。
財務諸表は、発生主義に基づいて作成されているため、将来の情報も含んでいる点が重要です。
投資において難しいのは将来の不確実性ですが、財務諸表に基づくファンダメンタル分析には、その不確実性を減らす効果があります。
亀田製菓やANAなどの事例をもとに、その使い方について解説します。

第2回「ビジネスの分析と評価技法の考え方」
アナリストが利用する財務諸表は、企業を取り巻く経済的要因を示している点で有用です。
しかし資本の簿価と時価に差が生じている場合など、しばしば企業価値評価に適さないケースもあります。
アナリストは不完全な測定結果を修正し、その他の情報で補うことが重要です。
財務諸表から得られる情報と、得られない情報を把握することが大切なのです。
財務情報は、取得原価など事実を示すハード情報と、株価など推測が含まれるソフト情報に分けられます。
ソフト情報に含まれる推測の部分は、意思決定を間違わせることも多く、企業分析を行う際は、どちらの情報を使っているのか意識しておく必要があります。

第3回「資金調達戦略とキャッシュフロー分析」
現金の出入を示すキャッシュフロー計算書を利用すると、利益情報のみでは分からない企業の安全性や将来性を分析することができます。
本講義では、販売不振によって倒産したレナウンの事例を取り上げて、企業が衰退していく過程を見ていきます。
いまや時価総額がトヨタを超すテスラモーターズも、長い間赤字続きでしたが、ある時点を境に株価が急激に上昇しました。
投資家たちはなぜテスラに投資し始めたのか、その理由をPSR、PERといった指標を用いて説明します。

第4回「財務諸表をどのようにバリュエーションに用いるか」
企業間比較の障害となるファクターのひとつに、資本構成の違いがある。
資本構成が異なる企業では利益に作用するレバレッジの影響も異なるため、同一条件で比較することができないためである。
本講義では、資本構成の違いを解消する指標ROICおよびROIC算定の前提となる資産評価モデルについて紹介する。
加えて、前回の講義で紹介したキャッシュフローと利益の違いについて減価償却の観点から説明し、なぜ企業価値評価に利益を用いるのかについて解説する。