*こちらの講義は22年3月以前にお申し込みされたレギュラー会員と単品で授業を購入された方が視聴可能です。
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【運営からのコメント】
マーケティングでは、なんとなく施策を打ちがちです。しかし、場当たり的ではなく、研究に基づいたマーケティングを行うことで成功確率を上げた施策が可能になります。また、施策と同時にブランディングを行うことで次の施策に繋げることができます。本講義では、こうした一連のプロセスを裏付けがある専門知を基に学びます。

【講師紹介】
関西学院大学商学部教授。学位：慶應義塾大学大学院 経営管理研究科 (Ph.D. in Business Administration)。
研究内容は、マーケティング戦略, メガマーケティング, 市場創造。
主な著書に、「メガマーケティングによる市場創造戦略：携帯音楽配信サービスの誕生」、「競争を味方につけるマーケティング：脱コモディティ化のための新発想」がある。

【講師コメント】
マーケティングとは価値の創造と交換を設計するアートと科学の融合分野です。講義では、マーケターとしての科学的な実践知の獲得を目的として、事例や実証分析を交えながら、マーケティング（市場創造）とブランディング（意味価値の創造）の基本的な視座とその違いについて学んでいきます。

【レベル】
初級〜中級

【キーワード】
ブランディング・データ活用

【分野】
マーケティング・イノベーション

【この講義で目指すこと】
・他の人より一歩進んだマーケティングの理解
・市場創造を行うための基本知識の習得
・既存ブランドを活用しマーケティングを強化する方法の習得

【お薦め】
・マーケティングの基本から発展まで横断的に学びたい方
・新商品や新ブランドを検討中の方
・ブランドイメージを向上させ、より活用したい企業・担当者

第１回「マーケティングの思考法 [エッセンス版]」
マーケティングは視座・概念であり、１日で学べますが、これを使いこなすには一生かかります。「マーケティングとは何か」を一言でいうならば、それは「市場創造」です。
よい商品が世の中に多くあっても、そのうち世の中で価値を認められているものはごくわずかです。商品の価値を消費者に伝える仕組みが整っていないからです。それを整え、商品と金銭の交換を促すことが、市場創造です。

第２回「メガマーケティングによる市場創造」
メガマーケティングは、市場をコントロールするために経済的・心理的・政治的・公共的な戦略を用いて市場に参入し、多くの主体から協力を獲得するための技術です。
この講義では、メガマーケティングと古典的マーケティング観との差異について解説します。
また、ケーススタディとして音楽配信市場の分析をはじめ、近年の実証分析について紹介します。

第３回「市場創造の因果推論　ブランド、ブランディング、ブランドマネジメント」
この講義の前半では、新製品の市場投入インパクトについて、新型iPhoneの市場投入を例に論じます。新製品によって、旧製品に「心理的陳腐化」が生じているかがポイントです。
講義の後半では、「市場で蓄積されてきた企業と顧客の共有資産」としての、ブランドについて論じます。具体的には、学知をもとにブランドとブランディングの定義について解説し、加えて、ブランド価値の概念と強いブランドの優位性について考察します。

第４回「ブランド価値の測定」
この講義の前半では、ブランド研究の歴史を黎明期から現代まで見ていきます。
後半は、ブランドエクイティについて学びます。ブランドが消費者から特別に認知される事によって、商品に付加される価値がブランドエクイティです。顧客・製品・財務という3軸で、ブランドエクイティは価値が測定されます。このブランドエクイティをどう活用していくか、その方法についてお話しします。