経済学とデータで解き明かす、ジェンダーギャップ(牧野百恵)

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経済学とデータで解き明かす、ジェンダーギャップ(アジア経済研究所・牧野百恵)

*こちらの講義は24年1月以前にお申し込みされたレギュラー会員と、単品で授業を購入された方が視聴可能です。
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「ジェンダー」とは社会文化的に決められた性別のことを指します。最近の経済学では、ジェンダーにまつわる様々な問題の分析・実証が盛んに行われています。労働市場における男女格差を包括的に研究してきたクラウディア・ゴールディン・ハーバード大学教授が2023年ノーベル経済学賞を受賞し、ますます注目を浴びています。
ジェンダー格差が問題とされる日本でも、経済学が明らかにしてきた様々な知見を活かさない手はありません。本講義では、ゴールディンの研究と関連して女性の就労の変遷のほか、ジェンダー規範や思い込み、また家庭内バーゲニングがジェンダー格差にどのような影響を及ぼすのかについて学びます。

オンライン授業スケジュール

第1回「女性の労働参加のU字カーブ」
12月14日(木) 21時00分開始
インドでは経済成長とともに女性の労働参加が下がり、ILO(国際労働機関)などは「謎」としてきました。ゴールディンが200年以上にわたるアメリカのデータで示した女性の労働参加のU字カーブを前提とすれば、インドの現象は「謎」でもなんでもなくなります。経済学の基本的な概念である労働市場の「所得効果」や「代替効果」も学びます。

第2回「ジェンダー規範と女性の労働参加」
12月28日(木) 20時00分開始(開始時間が通常と異なるためご注意ください。)
「男性は外、女性は家」というジェンダー規範が南アジアや中東諸国の女性の労働参加を妨げています。規範を変えることは大変そうですが、意外とちょっとしたことで変化しうるのかもしれません。また先進国に限れば、ジェンダー規範が弱い国では、女性の社会進出は少子化につながっていません。ジェンダー規範に少子化問題の解決のヒントがあるかもしれません。

第3回「思い込みがもたらす影響」
1月11日(木) 21時00分開始
「女性は数学が苦手だ」「女性は競争が苦手だ」「女性は交渉が好きでない」皆さん、そう思っていませんか?これらはすべて思い込みにすぎないかもしれません。これらの問いに迫った実証研究を紹介します。

第4回「家庭における夫婦間の交渉」
1月25日(木) 21時00分開始
交渉(バーゲニング)力は、アウトサイドオプション(そのほかの選択肢)によって決まります。家族の経済学における家庭内交渉のアウトサイドオプションは、典型的には離婚したときに得られる利得です。家庭内交渉力の影響を実証した研究を紹介します。