境界が曖昧になるチームとクリエイティビティ(稲水伸行)

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境界が曖昧になるチームとクリエイティビティ(稲水伸行)

【運営からのコメント】
多様なバックグラウンドのメンバー・働き方が異なるメンバーといったチームで働くことが多くなった中、どのようにチームのクリエイティビティを上げるか。事例やデータを用いて、クリエイティブティの高め方を学びます。

講師コメント】
昨今、チームで仕事をすることは当たり前となっているが、チームで仕事をするにしてもメンバーの入れ替わりが激しくなっているし、各メンバーが複数のプロジェクトを掛け持ちしていることは珍しくない。
また、テレワークの普及に伴いヴァーチャルで一緒に仕事をするということも多くなってきている。
それゆえ、チームの境界が曖昧になってきていると言われている。このような変化の中でクリエイティビティを高めるにはどうすれば良いのだろうか。
確かに、社会ネットワーク理論によれば、このようなチームのあり方の変化はクリエイティビティを高めると考えられる。一方で、組織のアテンション(注意)に着目する研究では、このような変化は必ずしもクリエイティビティを高めるとは限らない。
本講義では、こうした見解の対立を解消するために、あいまい性下の組織の意思決定モデルであるゴミ箱モデルに着目する。ゴミ箱モデルのシミュレーション結果や行動データを用いた実証研究を紹介しつつ、境界が曖昧なチームにおいてクリエイティビティを高めるための条件を考える。

第1回「境界が曖昧になるチーム」
2月1日(木) 21時00分開始
まず、日本マイクロソフト社の働き方改革の事例をもとに、チームの境界が曖昧になってきていることを紹介する。
このような状況では、チームは「ダイナミックに変化する参加メンバーの結節点(DPH: Dynamic Participation Hub)」として捉えられる。DPHとしてのチームでは、個々の参加メンバーはあたかもブローカー(異なるコミュニティを橋渡しする仲介者)のような役割を果たすことが期待される。その意味では、社会ネットワーク理論におけるブローカーに関する議論が参考になる。
社会ネットワークのブローカーとの間にクリエイティビティと正の関係があることが確認されてきた。一方で、DPHとしてのチームでは、個々の参加メンバーのアテンション(注意)のマネジメントも重要となる。
第1回では、アテンションの幅を広げすぎることの危険性についても紹介する。その上で、DPHとしてのチームでクリエイティビティを高めるにはある種のトレードオフがあることを問題提起する。

第2回「ゴミ箱モデル」
2月15日(木) 21時00分開始
第1回の講義で触れたトレードオフを考える上で示唆的なのが、あいまい性下の組織の意思決定モデルである「ゴミ箱モデル」である。
このモデルは、組織の中を選択機会、問題、解、意思決定者がそれぞれ独立に流れており、あるタイミングで偶然これらが結びついた時に意思決定(問題解決)が行われると考える。
第2回では、ゴミ箱モデルとそのシミュレーションの結果について解説する。
特に、DPH化が進む中でクリエイティビティを高めるために必要な条件は何かについて検討する。さらに、ある企業における従業員の行動データを用いた実証についても紹介する。

※レギュラー会員は授業を録画したアーカイブ視聴も可能です。

*こちらの講義は24年3月以前にお申し込みされたレギュラー会員のみが視聴可能です。
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