人事の経済学(山本勲)

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人事の経済学(山本勲)

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【講師紹介】
慶應義塾大学商学部教授。慶應義塾大学経済研究所パネルデータ設計・解析センター長。ブラウン大学博士(経済学)。日本銀行企画役などを経て現職。専門は労働経済学。主な著書として、『コロナ禍と家計のレジリエンス格差』(編著)慶應義塾大学出版会2023年、『人工知能と経済』(編著)勁草書房2019年、『実証分析のための計量経済学』中央経済社2015年、『労働時間の経済分析』(共著)日本経済新聞出版社2014年(第57回日経・経済図書文化賞受賞)。

講師コメント】
少子高齢化や価値観の多様化の進展もあって、日本の企業では、かつてないほど人材の有効活用に注目が集まっています。この講義では、労働経済学をベースにしながら、企業や労働者が直面する諸課題を可視化し、企業経営や人事に何が求められているかを議論します。具体的には、AI、ウェルビーイング、健康経営、人的資本経営、睡眠、DE&Iなどについて、経済学での捉え方や企業・従業員のデータを用いた実証分析の結果を提示します。

【キーワード】
人事戦略・人的資本経営

【分野】
労働経済学・計量経済学

第1回「AIの普及が労働市場や働き方に与える影響」
4月4日(木) 21時00分開始
AIなどの新しいテクノロジーは労働市場にどのような影響を与えるのでしょうか。失業や格差拡大といったマイナスの影響が懸念されていますが、生産性・ウェルビーイングの向上などのプラスの影響も期待できます。IT化の教訓や経済学の理論モデル・実証分析の知見をもとに、プラスの影響を引き出すには、従事するタスクの高度化やリスキリング、働き方改革・組織改革などの補完的イノベーションなどが必要であることを指摘します。

第2回「ウェルビーイングへの注目と健康経営・人的資本経営の重要性」
4月18日(木) 21時00分開始
価値観の多様化が進展する中、所得や富だけでなく、健康や幸福度、エンゲージメント、ワークライフバランスなどのウェルビーイングを追求するビジネスパーソンが増えています。それに対応する形で、健康経営や人的資本経営を進めて、従業員のウェルビーイングの向上を図る企業も増えています。それらの取り組みはウェルビーイングの向上だけでなく、企業パフォーマンスの向上にもつながるのでしょうか。実証分析の知見を紹介します。

第3回「良質な睡眠と企業経営・働き方の関係」
5月2日(木) 21時00分開始
個々人での関心は高いものの、睡眠が企業経営や人事戦略で考慮されることはあまりありません。しかし、睡眠は企業での働き方と密接に関係するだけでなく、企業パフォーマンスを左右する可能性もあります。日本のビジネスパーソンの睡眠の課題を可視化したうえで、良質な睡眠がどのように企業パフォーマンスを向上させるか、良質な睡眠につながる働き方や人材マネージメント・人事施策のあり方はどのようなものか、などを検討します。

第4回「DE&I(Diversity, Equity, and Inclusion)の重要性」
5月16日(木) 21時00分開始
女性活躍推進やダイバーシティ経営の必要性は広く知られていますが、近年ではDE&Iに力を入れる企業が増えてきました。企業のパフォーマンスや従業員のウェルビーイングの向上につなげるには、どのようなDE&Iが求められるのでしょうか。性別や人種の割合に注目する人口学的DEIだけでなく、人々の考えや価値観の違いに注目する認知的DEIが重要であることを指摘します。さらに、日本での女性活躍推進の課題やあり方についても議論します。