金融の基礎と金融政策(佐々木百合)

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【運営からのコメント】
経営戦略を作成する際には、長期的な経済トレンドを知ることが不可欠です。経済トレンドの把握には、各国の金融政策を把握することが必要です。今回の講義では、金融政策の基本から昨今の金融トピックまで学ぶことで経営戦略をはじめとしたビジネス上での意思決定に役立つ金融を学びます。

【講師紹介】
明治学院⼤学教授。学位:⼀橋⼤学博⼠(商学)。
専⾨は⾦融論、国際⾦融論。特に、⾦融政策、銀⾏規制、為替相場のパススルーなどを研究。
⾦融審議会委員、市場制度WG委員、情報通信⾏政・郵政⾏政審議会郵政分科会⻑、全銀協TIBOR運営機関理事、⽇本証券業協会⾃主規制会議公益委員、⾦融⾏政モニター委員、公認会計⼠試験委員(マクロ)などを務める。

【講師コメント】
お金とは何か、金融(お金の貸し借り)にはどんな意味があるのか、お金はどのように流れているのか、といった基礎的な事項を確認してから、最近の金融政策について、インフレターゲット政策、フォワードガイダンス、マイナス金利、イールドカーブコントロール、などをとりあげながら説明していきます。最後に、バーゼルアコードなどの金融規制、LIBOR問題、ファイアーウォール規制の変化などの最近のトピックスについて解説します。

【レベル】
初級〜中級

【キーワード】
中堅・若手・経営企画・金融・経済動向

【分野】
金融論・マクロ経済学

【この講義で目指すこと】
・金融の基礎と金融政策の基本的な理解
・金融の基本を理解し、金融業を理解する
・日々の金融のトレンドへの対応力を養う

【お薦め】
・金融機関に勤める方
・昨今の金融トピックを知る必要がある方
・長期的な経営戦略作成に携わっている方

第1回「金融政策の概要と今後の展望」
この講義では、日銀が行う金融政策の基本的な施策とその流れについて学び、1999年以降の政策の推移について確認していきます。
2013年に就任した黒田東彦元日銀総裁は、マイナス金利政策やイールドカーブコントロール、あるいはETF等の国債以外の資産買入れなど、特色のある金融政策を行いました。それらの意味や影響については特に詳しく解説し、ポスト黒田元総裁の金融政策の展望についても考えていきます。

第2回「金融の基本(金利・インフレーション・実質金利・資金循環・ライフサイクル・貨幣論)」
円安が日本経済に与える影響は、実は一般的に考えられているよりも限定的です。講義の前半では円安の影響について冷静に見極めていきます。
また、講義の後半では貨幣論について学びます。お金とはどういったものと定義できるでしょうか。お金には交換手段としての側面や、価値の貯蔵手段という側面、あるいは価値の尺度といった複数の側面があります。また、日本にあるお金を考えるときには、その額を算定する方法があります。

第3回「金融理論(異時点間の効用最大化・貨幣市場の均衡・流動性の罠・モラルハザード)」
講義の前半では、マクロ経済主体(家計・企業・政府・海外)のうち、どこが黒字でどこが赤字なのかについて、日銀の資金循環統計を用いて確認していきます。現在の日本では家計と企業が黒字で、政府が赤字となっているので、家計と企業が政府にお金を貸している状態になっています。
講義の後半では、異時点間モデルでの効用最大化の簡単な計算を行うことで、効用を最大化するために金融が果たす役割について考えていきます。

第4回「金融に関する様々なトピックス(バーゼル規制など金融機関への規制・銀証FW・LIBOR廃止とRFR・フィンテックにまつわる新しい問題など)」
最終回は、金融に関する様々なトピックについて解説します。 金融は規制産業なので、競争制限や金利規制、バーゼル規制など、様々な方面で規制されることがあります。また、日本やアメリカでは銀行と証券会社が分離されてきましたが、これは近年では緩和が進んでいます。金融規制や銀証分離について詳しく解説し、他にも2021年末に一部を除き公表が停止されたLIBORについてや、Fintechに関連した問題についても解説します。